ジェモセラピーとは

芽吹き、開花のエネルギー

春になると木々から芽吹く新芽や、花が咲く前の蕾(つぼみ)からは、自然の生命のエネルギーを感じますね。

見るだけでも自然の生命力のエネルギーを得られるのですが、私たちは食事でも日常的にこうしたエネルギーをいただいています。

例えば、新芽でいうと、フキのトウやタラの芽、芽キャベツ、ニンニクの芽など、ではブロッコリー、菜の花などが浮かんできます。

どれも栄養があり、ちょっとした苦味があったりして美味しいものばかりです。

新芽や蕾だけに含まれる成分とは、じつは、この新芽や蕾には、成長した葉っぱや花には含まれていない違う成分があることがわかっています。

メリステム(植物幹細胞)と呼ばれる分裂組織や、成長ホルモンといった成分です。

メリステムは、細胞分裂によって葉っぱや、枝、皮、花などに変化できる胚芽細胞のことを指します。

その他の成分としては、酵素、アルカロイド、ビタミンなどがあげられます。

これらの成分を含んだ新芽や蕾には、そのあとに大きく成長していくための生命エネルギーが凝縮されていることがわかります。

私たちが、新芽や蕾を食べたり、鳥が新芽をついばむのも、そうしたエネルギーが得られることを身体が知っているからかも知れません。

新芽や蕾から作られるジェモセラピー

この凝縮された生命エネルギーを含んだ蕾や新芽の成分を抽出したものが、これからご紹介する「ジェモセラピー」なのです。

「ジェモ」とは、ラテン語で「新芽」のことであり、新芽のほかには「大切な宝石」という意味もありますので、古代ローマの人たちも新芽の価値を知っていたのかもしれませんね。

ラテン語を起源とする現代のイタリア語にも、gemma(ジェンマ)という単語があり、「芽」のほかに「宝石、宝物、逸品」という意味で実際に使われています。

また古代ローマからさらにさかのぼると、古代エジプトのヒエログリフや象形文字にもの絵が多く描かれていることがわかっています。

このことに着目して研究、体系化を行ったのが、ベルギーのポール・ヘンリーという医師で、一九六〇年代から療法として、つまりジェモセラピーとして確立されていきました。

現在、ヨーロッパでは薬局で購入できるほどに普及しており、東欧のルーマニアでは医者が薬の代替として処方しているほどです。

ジェモセラピーの位置づけ

よくいただく質問で、アロマテラピーなどのハーブ療法との違いを尋ねられます。

それでは、ジェモセラピーの療法の位置づけを少しご説明します。

ヨーロッパで十九世紀後半以降、確立されていった西洋医学は、おもに五つの療法がもとになっています。

①ナチュロパシー(Naturopathy)自然療法

②オステオパシー(Osteopathy) 整体療法

③ホメオパシー(Homeopathy)同種療法

④サイコパシー(Psychopathy)心理療法

⑤アロパシー(Allopathy)薬物療法

この中の一つ目の「自然療法」は、古代からあるインドのアーユルヴェーダや、中国医学、ギリシャ医学(ヒポクラテス医学)なども含まれ、一番歴史の古いものです。

この自然療法の中に「植物療法」があり、「フィトセラピー」とも呼ばれています。

この植物療法には、植物の枝や葉などの各部分すべてを使うハーブ(薬草)療法、植物の精油の芳香を使うアロマテラピーなどがありますが、こうした植物療法のひとつとしてジェモセラピーがあると考えてよいでしょう。

ジェモセラピーは、先述のとおり植物の新芽や蕾の抽出した成分だけを使います。

現代の西洋医学で用いられる医薬品は、もちろん自然由来のものも多くありますが、有効成分を取り出し、それをさらに科学的、人工的に合成したものになっています。

一方、ジェモセラピーのような植物療法では、植物の多くの成分が含まれるため、身体全体にバランスよく働きかけますので、副作用のリスクが少なくなっています。

そのため、最近では西洋医学の医薬品だけではなく、リスクの少ないこうした自然療法を選ぶ方が、最近は増えてきているように感じます。

そんな方々にもぜひ、おすすめしたいのがジェモセラピーなのです。

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